中国ネット通販が販売停止 アメリカ・ジュールの電子たばこ、理由開示せず

米最大の電子たばこブランド、ジュール・ラブズは9月第2週、中国でオンライン限定で販売を開始したが、同社製品は説明もなく既に販売サイトから消えている。

ジュールのデバイス(本体)およびミントやマンゴー、クリーム、「バージニア」たばこなどさまざまなフレーバーが付いたニコチン入りポッド(カートリッジ)は中国のオンライン販売大手のアリババ・グループ・ホールディングの天猫(Tモール)とJDドットコム(京東)で入手可能だったが、週末までにこれら製品は姿を消した。

 事情に詳しい関係者によると、ジュールは製品が撤去された理由について説明を受けていない。公に話す権限がないことを理由に匿名で語った。

 ジュールの広報担当ビクトリア・デービス氏は「中国の3億人余りの成人喫煙者に可燃性たばこの実行可能な代替手段を提供するというわれわれのコミットメントに揺るぎはない」と電子メールで送付した発表資料でコメント。世界最大のたばこ市場である中国で再び製品を販売したいとの考えを示した。

 吸引が10代の間で広がり、原因不明の疾患が多発している事態を受け、米国で電子たばこに対する監視の目が厳しくなっていることもあり、ジュールにとって海外での成長は重要。(ブルームバーグ Ellen Huet)

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