電子たばこの使用との関連が疑われる肺疾患を巡り、米疾病対策センター(CDC)は8日、原因究明の手掛かりとなる可能性のある物質が見つかったと発表した。
CDCによると、米国内10州の患者29人全てのサンプルからビタミンEアセテートが検出された。ビタミン E アセテート以外には疑わしい物質は検出されなかったという。
CDCの幹部は、患者のサンプルから「初めて毒性の疑いのある物質が検出された」と述べた。
ただ、同幹部によると、検査結果は原因の特定にはまだ十分ではなく、さらなる調査が必要だと述べた。
保健当局者らは疾患の原因は複数ある可能性があるとし、原因究明の努力を続けるとしている。
保健当局者らによると、ビタミン E アセテートは食品やサプリメント、スキンクリームなどに普通に含まれている。高揚感をもたらす大麻成分「テトラヒドロカンナビノール(THC)」入りの電子タバコに、効果を高めるため添加されることがあるという。特に違法製品にこの傾向があるという。
CDCが7日発表した最新の統計によると、電子たばこ使用との関連が疑われる肺疾患については、全米49州とコロンビア特別区(DC)、米領バージン諸島で2051件以上の症例が報告されている。死者は39人に上っている。
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