電子たばこは規制対象? 路上喫煙防止で判断分かれる(京都新聞)

路上喫煙防止の条例を制定する滋賀県内の8市で、ニコチンを含まない「電子たばこ」が条例の規制対象となるかで見解が分かれている。ニコチンを含む「加熱式たばこ」を禁止対象とする野洲市は、見た目が似ている電子たばこも禁止とする一方、4市は「電子たばこは条例の対象外」との認識を示した。3市は「判断できない」とし、喫煙具の多様化に行政のルールが追いついていない現状が浮かび上がった。

野洲市は今年1月から、路上喫煙禁止区域での禁止対象に加熱式たばこを加えた。同時に電子たばこも禁止対象に含め、「商品によっては、フィルター部分をニコチン入りに替えられると聞いた。指導の際に確認できないので、加熱式と併せて禁止にした」という。

一方、長浜、草津、彦根、米原の4市は、ニコチンを含まないため、条例の規制対象となるたばこではない、との認識を示した。ただ、各市とも「罰則の対象ではないが、紛らわしいので控えてほしい」(長浜市)、「見た目は加熱式たばこと変わらず、勘違いする人もいる。禁止ではないが遠慮してもらいたい」(草津市)などとし、誤解を避けるように求めた。

「判断できない」としたのは、大津、守山、栗東の3市。「まだ議論がいる」(守山市)、「検討する話も出ていない」(栗東市)、「実態が把握できていない」(大津市)と答えた。

電子たばこ 香りや味の成分を加えた溶液を加熱し、蒸気を吸う器具。たばこ葉を燃やさず加熱する「加熱式たばこ」と同様に呼気から煙のような蒸気が出る。ニコチンを含むものは国内での販売が認められていない。

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