静岡県警は9月、大麻の主成分を抽出してつくられた液体状の「大麻リキッド」に関連し、県内で3人を逮捕した。8月に大麻リキッドの密輸も初摘発しており、事件が相次ぐ状況に警戒を強めている。
静岡南署は24日までに、神奈川県座間市で大麻リキッドを売り渡したとして、横浜市保土ケ谷区の職業不詳の男(23)を大麻取締法違反(譲渡)容疑で逮捕。男から買った大麻リキッドを所持したとして女(23)も検挙した。清水署も29日、大麻リキッドを所持した疑いで男(21)を逮捕した。
県警によると、大麻リキッドはいずれも電子たばこのカートリッジに入った状態で押収された。電子たばこで吸引する方法が一般的で、使用への抵抗感が軽減され、若者を中心に広がりつつあるという。押収件数は2018年までゼロだったが、19年は1件、20年は8月時点で9件と急増。「流行」に神経をとがらせる。
大麻リキッドは大麻の主成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の濃度が50~80%ほどと通常の乾燥大麻よりも高い。毒性や依存性が強く、危険だという。【深野麟之介】
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