電子たばこジュール、販売継続の承認確保は容易でない-前FDA長官

電子たばこメーカー各社に求める販売継続申請の提出期限を10カ月以内とする米食品医薬品局(FDA)の案が実施されれば、ジュール・ラブズが承認を確保するのは容易ではないだろうと、ゴットリーブ前FDA長官が指摘した。

  今年FDA長官を退任したゴットリーブ氏は21日にCNBCとのインタビューで、「自社商品の承認を果たして得られるかどうか、ジュールは厳しい立場に置かれるだろう」と語った。

  発言を受け、アルトリア・グループの株価は同日の取引で4.5%安の48ドルで引けた。これは終値ベースで1月30日以来の安値。アルトリアは昨年、ジュールの株式を128億ドル(現在のレートで約1兆3700億円)相当取得した。

  ゴットリーブ氏は2年間の在任期間中、当初は電子たばこについて成人の禁煙を手助けする手段になるとして厳格な規制に慎重だった。しかしその後、若者の利用は「伝染病」並みだと主張するなど厳しい批判を展開するようになり、ジュールなどの電子たばこが、非喫煙者だった人も引き付けていると指摘した。

  電子たばこ製品の十分な規制を怠ったとして提起された訴訟を受け、FDAは販売継続申請の提出期限を10カ月以内とすることを提案している。

  一方、ジュールはFDAへの申請について作業を進めているとし、たばこをやめるのに同社商品がどう役立つことが可能かに関する情報を盛り込むと説明している。

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