米保健当局、電子たばこ関連の肺疾患症例数を下方修正

[シカゴ 12日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は12日、調査中の電子たばこ関連の肺疾患の症例数を380件に引き下げた。CDCが先月末に発表したより狭い症例定義に基づき、各州が患者の評価を開始したのが理由。

修正された症例数には、「確認された」症例と「可能性の高い」症例のみ含まれている。CDCは修正前、原因不明の肺疾患の「可能性のある」症例450余りを調査していると報告していた。

電子たばこ関連の疾患による死亡者数は6人で変わっていないという。死亡例はカリフォルニア、イリノイ、インディアナ、カンザス、ミネソタとオレゴン各州で報告されている。

11日現在、電子たばこ関連の重篤な肺疾患の症例が新たに3件報告されており、発生地域は全米36州と米領バージン諸島に及んでいる。

CDCが「確認された」症例と定義するのは、電子たばこの使用後、呼吸器疾患を発症し、感染の可能性を排除する精密検査を受けた患者。「可能性の高い」症例の定義は、電子たばこ使用後に肺疾患を発症し、何らかの検査を受けた患者。

一連の疾患はまだ特定の製品ないし成分との関連が不明だが、CDCは消費者に電子たばこの吸引停止を呼びかけている。

コメントを残す