たばこのニコチン含有量、非中毒性の水準に引き下げ検討 米FDA

米食品医薬品局(FDA)は28日、たばこのニコチン含有量について、中毒にならない水準への引き下げを義務付ける新規制を検討していると述べた。たばこ業界の大幅な規制見直しの一環だ。

FDAの発表を受け、この日午前の米株式市場でたばこ大手の株価は急落した。「マールボロ」ブランドを擁する米たばこ大手のアルトリア・グループは6.4%安、「キャメル」メーカーの英 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ (BAT)は10.5%安をつけた。

FDAは健康被害の低減を目指す戦略を採用し、既存製品の規制強化と「たばこより危険性が低い可能性がある新製品」の開発促進のバランスを取ろうとしていると説明。メンソールなどたばこ製品の添加物の役割に関する調査も予定していると述べた。

FDAのスコット・ゴットリーブ長官は記者会見で、高級葉巻を対象外にしたり、電子たばこなど健康リスクを低減した製品への新規制適用を遅らせたりする措置を検討すると述べた。

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